2016年 10月 05日
バッテリリフレッシュ(バッテリを安定して長く使うには)
【バッテリリフレッシュ】
バッテリを活性化し性能を維持するには充電と放電が必要です。
家庭で使うノートパソコンは電源コードを接続したまま使うことが多く、「電気が無くなるまで使う」ということは滅多にありません。
常に「100%充電」か「継ぎ足し充電」の状態で使っています。
このような状態で使っていると『メモリ効果』と言って放電中に一時的に電圧が低くなり、見た目上、容量が減ることになります。
これを解消するのが「バッテリリフレッシュ」です。
【100%充電】→【完全放電】→【100%充電】を強制的に実行するのです。(3ヶ月に1回が目安)
【ご注意】
『ニッケル・カドミウム電池』 『ニッケル水素電池』に有効ですが、 メモリ効果がない『リチウムイオン電池』には意味がないと言われています。しかし、少しだけ改善されたという報告も聞いていますので、「駆動時間が短くなったな~」と感じた時は実行してみてください。
以下に3通りの方法をご紹介します。
注記:検証はNECの LaVie LS150/R (2016年4月購入)
Windows 10 アニバーサリーアップデート (1607)バージョンで行いました。
【1.電気が無くなるまで使う方法】
電気カミソリ(ニッケル水素電池使用)の取扱説明書に次のような記述がありました。
【電池の活性化】
バッテリを長持ちさせるために、下記の作業を半年毎に行うことをおすすめします。
① フル充電後、充電がなくなるまで電源コードに接続せず使用します。
② 充電が完全になくなったら、改めてフル充電します。
これと同じ方法です。
① 電源コードを接続して充電します。
通知領域にある[電源]アイコンをクリックし、バッテリ残量表示画面を開き、「100%充電完了」まで待ちます。
[電源とスリープの設定]をクリックします。
② 電源とスリープの設定を確認します。
実行中に画面が消えたり、スリープにならないようすべて[なし]に設定します。
③ デスクトップ画面に戻し、電源コードを外します。
放電が始まります。バッテリ残量が0%になるまでパソコンを使っていきます。
7:00開始 「99% 残り2時間47分」
④ここでは「 ブロ友パソコン相談室」を開き、花火のスライドショーを見ながらバッテリ残量を観察することにします。
5分経過 「97% 残り2時間10分」
⑤ 30分経過 「80% 残り2時間 2分」
⑥ 1時間経過 「60% 残り1時間29分」
⑦ 1時間57分経過 「20% 残り29分」
「バッテリ節約機能」がオンになり、画面が少し暗くなりました。
注記:既定では残量20%でオンになるよう設定されています。
⑧ 2時間15分経過
電源コードを接続するようにとの注意メッセージが出ました。
まだ電気は残っています。[閉じる]をクリックして使い続けます。
⑨ 2時間16分経過 「8%」
電源アイコンに注意マークが表示されました。
⑩ 2時間17分経過 「7% 残り9分」
電源アイコンに危険マークが表示されました。
まだ電気は残っています。使い続けます。
⑪ 2時間19分経過 「0%」
バッテリ残量が0になりました。ここで電源コードを接続します。
バッテリの使用可能時間は2時間19分でした。
注記:バッテリ残量の表示が0%になっても若干電気が残っています。電源コードを接続せず放置しても電源は自動的に切れますが、残量が0になったら速やかに電源コードを接続するようにしてください。
⑫電源コードを接続すると電源駆動に切り替わり、バッテリの 充電が始まります。
⑬ 4時間29分経過 「100% 充電完了」
約2時間10分で充電が完了しました。リフレッシュ完了です。
⑭ 電源とスリープの設定を元に戻して終了です。
【2.バッテリリフレッシュ専用プログラムを使う方法】
NECのパソコンには「バッテリー・リフレッシュ&診断ツール」というプログラムがインストールされています。
電源コードを接続したまま、
電源とスリープの設定はそのままで、バッテリリフレッシュが実行できる優れものです。
実行してみましょう。
① すべてのプログラムから[バッテリー・リフレッシュ&診断ツール]をクリックします。
② バッテリー・リフレッシュ&診断ツールが起動します。[開始]をクリックします。
③ 注意事項が表示されます。確認して[はい]をクリックします。
④ リフレッシュを開始します。
【1.充電中】→【2.放電中】→【3再充電中】と進みます。
電源コードは接続したままですべて実行されますので全く手間いらずです。
この画面は最少化もしくは[通知領域に格納]をクリックすれば、パソコンは普通に使うことができます。
注記:放電中にカバーを閉じるなどのスリープ操作をすると処理が中止されます。
【1.充電中の画面】
【2.放電中の画面】
100%➡0%まで放電されますが、下の画面は0%になったときの様子です。
注記:0%になると電池の状態を安定させるため約30分間 0%の状態が続きます。
【3.再充電中の画面】
0%➡100%まで充電されますが、下の画面は50%になったときの様子です。
⑤ 完全に充電されると完了画面が出ます。[OK]をクリックして終了します。
【3.BIOS(バイオス)セットアップユーティリティから行う方法】
この方法は放電のみ行います。放電前の100%充電と放電後の100%再充電は通常の操作で行います。
① 電源コードを接続して充電します。
通知領域にある[電源]アイコンをクリックし、バッテリ残量表示画面を開き、「100%充電完了」したら、一旦シャットダウンします。
② キーボードのファンクションキー[F2]を押す準備をして、電源ボタンを押します。
メーカのロゴマークが表示されている間に[F2]キーを数回押します。
注記:操作するキーはメーカ、機種により違いますので取扱説明書で確認してください。
③ BIOS画面(NECはセットアップユーティリティです)出ます。
④ キーボードの矢印キー[→]を押して、「終了」タブを開きます。
項目の中に「バッテリリフレッシュ」がありますので、[↓]キーを押して、白く選択されたら[Enter]キーを押します。
⑤ 確認の画面が出ますので矢印キーで[はい]を選択して[Enter]キーを押します。
⑥ 次の注意メッセージが出たら電源コードを外します。
⑥ バッテリの放電が始まります。バッテリ残量は98%です。残量が0%になるまで放置します。
⑦ 残量が0になって暫くすると画面が暗くなり終了します。
注記:放電中に電源コードを接続すると「電源コードを外すように」との注意メッセージが出ますので注意してください。
なお、[ESC]キーを押せば中止することが出来ます。
⑧ 電池の状態を安定させるため約30分間放置してから電源コードを接続します。
通常の充電が行われます。100%充電したら終了です。
この方法はWindowsが起動していないのでデータが壊れるなどの心配はありません。
【ご注意】
バッテリリフレッシュは充放電に長時間かかりますので、余裕のある時にお試しください。
by PC-otasukeman | 2016-10-05 16:38 | Comments(5)
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tomiete3 at 2016-10-06 11:58
ありがとうございます。
ノートPCの完全充電が94%・・なんでかなと頭をひねっていました。
完全に放電(?)・使いきることがいいのですね。
ノートPCの完全充電が94%・・なんでかなと頭をひねっていました。
完全に放電(?)・使いきることがいいのですね。
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PC-otasukeman at 2016-10-06 13:28
★ tomiete3 さん
「完全に放電」とは使い切ることです。
使い切った状態(0%)から100%まで充電することがバッテリの活性化に一番良いということです。
通常はノートPCで使い切るまで使うのは難しいので、3ヶ月毎にバッテリリフレッシュを実行しましょうということです。
「完全に放電」とは使い切ることです。
使い切った状態(0%)から100%まで充電することがバッテリの活性化に一番良いということです。
通常はノートPCで使い切るまで使うのは難しいので、3ヶ月毎にバッテリリフレッシュを実行しましょうということです。
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at 2016-10-18 21:44
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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PC-otasukeman at 2016-10-18 22:06